ヒルトミ劇場 〜次元を超えた奇跡外伝〜
破滅のレイナ
この物語は元ネタがあります
パク…オマージュですあえて元ネタは伏せておきます勘のいい人はすぐわかるかな?
1この物語はソリッドAHUメンバーがいる世界の平行世界にあたる物語。
2本編で登場するキャラ名、地域などはほぼほぼ架空です。
3キャラ崩壊、暴力的表現が含まれている可能性があります。
4二次創作のジャンルに含みます
それでもよろしい方は見てってね!
チクタク チクタク チクタク ポチッ
先生「終了よ、筆を置いてちょうだい」
レイナ「ふぅ…われながら素晴らしい作品が出来ましたわ」
レイナ・マルティネスナー(15)
身長153 体重40 血液O 出身イグドラ市
イザベラ「うわぁ〜!すごい作品だね!」
「レイナの作品はいつ見てもすごいけど今日のは特にすごい!!!!!」.。゚+.(・∀・)゚+.゚
「これなら絶対レイナが入賞するね!」
イザベラ・デルダート(15)
身長151 体重42 血液AB 出身イグドラ市
レイナ「ありがとうございますわ、今日は特別ですものいつもより頑張りましたわ」
「イザベラの作品も素敵ですわ」
(そう、今日は特別…)
(この日の為に今まで頑張った、もし選ばれたらイグドラ市の大規模な展示館に飾られる)
(そうイグドラ市一の…いや、世界一を決めると言っても過言ではないですわ)
(画家にとってはかけがえのない特別な日)
レイナ「でも、入賞は譲りませんわよ」
???「どれも素晴らしい作品だな、これはどれが選ばれてもおかしくはないだろう」
レイナ「ブルウズ市長!」
イザベラ「あ、ブルウズ市長だ」
ブルウズ市長「ごきげんようレイナくん、イザベラくん」
「君たちの作品は圧倒的だ、果たしてどちらが選ばれるだろうか?」
先生「お待たせしました審査が終わりました」
「最優秀賞に選ばれたら人を発表します」
レイナ「…」
(…大丈夫、きっと大丈夫ですわ)
(この日のために血が滲む努力をしましたの、私(わたくし)以外が選ばれるなんてことあるはずありませんわ)
先生「最優秀賞に選ばれたのは……イザベラ・デルダートの作品、<憧れ>です」
パチパチパチパチ
イザベラ「…え…うそ…えっ!?」
レイナ「………」
「そんな…」
先生「イザベラ、舞台に上がって」
イザベラ「あ、はい!」テクテクテク
観客1「おいマジかよ、あの入賞候補のお嬢様が選ばれなかったぞ」
観客2「まさかイザベラが選ばれるなんてね、でも確かに素晴らしい作品ね」
観客3「ありえない…入賞候補のレイナが選ばれると思ったのに残念ね」
観客4「きっと何かの間違いじゃね?」
先生「さぁ、イザベラ」
「今の気持ちを言ってちょうだい」
イザベラ「は、はい!」
「まさかボクが入賞するなんて思ってなかった、ボクの作品なんかよりレイナの作品の方がキラキラしてるし、描き方を真似するくらいしか取り柄ないし…」
先生「この作品のモチーフを聞かせて」
イザベラ「これはボクの大切な友達のレイナをモチーフにしました」
「そう、ボクにとってレイナは憧れです!」
先生「ありがとうイザベラ」
「皆様お疲れ様でした、それでは宴会の準備が出来ましたのでごゆっくりして言ってください」
〜〜〜〜〜
ブルウズ市長「おめでとう、イザベラくん」
「市長として、君が天才画家に選ばれて鼻が高い」
イザベラ「ありがとうございます!」
「でも、ボクなんかが入賞しても良かったのかな?」
レイナ「おめでとう…それじゃあ」
イザベラ「レイナ、どこ行くの?」
「パーティーはまだこれからだよ」
レイナ「…別に、貴方に関係ありませんわ」
イザベラ「せっかく、審査が終わったんだから打ち上げしようよ」
レイナ「興味ありませんわ、さようなら」テクテク
ガシッ
イザベラ「待ってよ、どうしてそんなに怒ってるの?」
レイナ「貴方には関係ないと言ったはずですわ、これ以上私に構わないでくださるかしら」
イザベラ「構うよ、だってボク達は友達なんだもん」
「何かあったならボクに話してくれないかな?」
レイナ「貴方には私の気持ちなんて分かりませんわ」
「もうほっといてくださいまし!」 バッ タッタッタ
ガチャッ バタン
イザベラ「…レイナ」
ブルウズ市長「………」
〜〜〜〜〜
レイナ「………」
「私は最低ですわ…」
「選ばれなかったとはいえ、イザベラに当たってしまうなんて……」
「でもどうして私じゃないの…」
ブルウズ市長「レイナくん、こんなところで何をしているんだ?」
レイナ「ブルウズ市長…」
ブルウズ市長「宴会はまだ終わっていない、戻らないのか?」
レイナ「…とても戻る気なんてありませんわ」
ブルウズ市長「イザベラくんが憎いか?」
レイナ「そんなこと…そんなこと……」
ブルウズ市長「君の描いた絵は間違いなく入賞候補だった、それはイザベラくんの作品より遥かに」
レイナ「しかし…選ばれたのはイザベラ、私じゃないですわ…」
ブルウズ市長「…」
「もし、これが仕組まれた結果だったとしたらどうする?」
レイナ「そんなこと絶対に許しませんわ!」
ブルウズ市長「0時ちょうど、イグドラ市の海が見える展望台にこい」
レイナ「え?」
ブルウズ市長「来たらわかる」
「もしかしたら、間違った入賞式のやり直しが出来るかもしれんぞ」
レイナ「それってどういう…」
ブルウズ市長「私はそろそろ失礼するとしよう」
「来ると信じているぞ」テクテク
レイナ「…0時、イグドラ市の海が見える展望台」
「一体、そこに行けば何があると言うの…」
〜レイナの家〜23時30分
カキカキ
レイナ「………」
トントン
レイナ「どうぞ」
ガチャッ
母「まだ描いていたの?」
「消灯時間よ早く眠りなさいね」
レイナ「わかりましたわ」
母「おやすみレイナ」ガチャッ
レイナ「23時30分…どうしようかしら…」
「考えていても仕方ありませんわね」
「一応、行くだけ行ってみますわ」
ガチッ
レイナ「廊下は真っ暗で何にも見えないですわ、お父様とお母様はもう寝たかしらね?」
「物音は立てないように外に向かいましょう」テクテク
〜家の前〜
レイナ「何とか外に出れましたわ」
「でも、門は南京錠で施錠されてますわね」
「外すにしても相当大きい音が出てしまいますわ」
「別の方法を探さないと…」
「そうですわ、倉庫横に脚立が立ててあったはず」
「あれを使えば塀を越えられるはずですわね」テクテク
「ありましたわこれで」カチッ カタン
「行ってまいりますわ」トン トン トン トン
「ごめんなさい、お父様、お母様…」|)彡 サッ
〜〜〜〜〜
レイナ「着きましたわね、ここがイグドラ市の海が見える展望台」
「来るのは初めてだけど、近くで見るとかなり高いですわね」
???「時間ぴったしですね」
レイナ「!」
「貴方は?」
クノ「私の名前はクノ、ブルウズ市長の秘書をしております」
「レイナ・マルティネスナーさんですね?」
クノ・ウィズディ(29)
身長155 体重48 血液A 出身イグドラ市
レイナ「そうですけど…」
クノ「単刀直入にいいます、貴方の作品が選ばれなかったのは何者かが仕組んだことです」
レイナ「それは本当なんですの!?」
クノ「えぇ、間違いありません」
レイナ「一体誰ですの、私が入賞しないように仕向けたのは」
クノ「はい、サラパルカンパニーの社長が仕組んだものと思われます……」
レイナ「サラパルカンパニー?聞いたことないですわね」
クノ「最近、イグドラ市に進出してきました」
「今回のコンクールの審査をしたのはサラパルカンパニーの社長なのです」
レイナ「どうしてそんな事を……」
クノ「芸術のわからない者が審査をすればこうなるのも当然と言えますね」
レイナ「…そのふざけた審査結果をなかった事にする方法はないんですの?」
クノ「無いことはありません、しかしかなり強引な手段になります」
レイナ「是非聞きたいですわ!」
「私に出来ることなら何でもしますわ」
クノ「それでは、貴方に出来ますか?」
例え人を殺すことになっても
レイナ「…人を殺す?」
クノ「はい、なかった事にするにはカンパニーの社長を殺すしか方法はありません」
レイナ「そんな…私に人殺しなんて…」
「そんなことできませんわ」
クノ「諦めるのですか?」
「貴方にとって、展示館に絵を飾られるのは夢だったはずです」
「簡単に夢を諦めてもいいんですか?」
レイナ「……だけど」
クノ「もう一度言います、サラパルカンパニーの社長を殺害すれば貴方の夢は叶います」
「それに、直接貴方が手をかける必要はありません」
「もっと確実で簡単に殺せます」
レイナ「そんなことが出来るのですの?」
クノ「出来ますよ」
「貴方が邪神と契約すれば…」
レイナ「邪神…ですって…!?」
クノ「そう、貴方は邪神を呼び出し、願いを叶えてもらうだけです」
レイナ「でも…邪神と契約するのは秩序を乱す重罪ではなくって?」
クノ「それは表向きの話でございます」
「裏では邪神と契約してる人間は多く存在します」
レイナ「………」
クノ「今の話を聞いて、怖気づきましたか?」
「安心してください無理にとは言いませんので、後は貴方が決めることです」
「さぁ、どうしますか?」
レイナ「…やるわ」
クノ「わかりました、それでは付いて来てください」
「今から邪神の呼び出し方法を説明します」
〜展望台てっぺん〜
クノ「では、さっき教えた通り魔法陣を書いてください」
レイナ「…わかりましたわ」
~〜〜〜〜
レイナ「書けましたわ」
クノ「ちゃんと書けてますね、儀式に必要なのは大剣と人間の血です」
「大剣はこちらで用意させて頂きました」スッ
「これを魔法陣の真ん中に刺してください」
レイナ「…」ガシッ
「お、重いですわ…」ギイーーー
「ここに刺せばいいんですわね」ガシャン
クノ「後は血です」
「こちらのナイフをお渡しします」
「血を大剣の上からかけてください」スッ
レイナ「………」ガシッ
(ナイフで自分を切るなんて怖いですわ…)
(でも、これで私の夢が叶うなら…)
(やるしかありませんわ!)サクッ
「うっ…」ポタッ ポタッ
クノ「準備は完了ですね」
「後は邪神を呼び出すだけです」
レイナ「…やってみますわ」
「[私の名前はレイナ・マルティネスナー、邪神よ私の前に現れたまえ]」
・・・・・・
レイナ「………」
「全然来ませんわね…」
「まさか失敗ですの?」
クノ「いいえ、どうやら儀式は成功のようです」
レイナ「!?」
ゴゴゴゴゴゴ ガガガガガ
シューーーー
???「…」
レイナ(まさか本当に上手くいくなんて驚きましたわ…)
(でも本当に邪神なのかしら…人間にしか見えませんわ)
「貴方が邪神ですわね、私の願い叶えてくださいまし」
??? 「如何にも、私が血塗られた邪神 ヒルトミだ」
「私を呼び出したのは貴様か?」
血塗られた邪神 ヒルトミ(???)
身長194 体重85 血液型O 出身 血の世界
レイナ「そうですわ、早速ですけど願いを叶えてくださいまし」
ヒルトミ「…なぜ私が貴様の願いを叶えなくちゃいけないのか聞かせてもらおうか」
レイナ「それは…それが邪神と契約すると言うことじゃないのです?」
ヒルトミ「ふむ、契約ねー」
「興味無いが一応聞こう」
「貴様は何を願うため私を呼んだのだ、答えろ」
レイナ「それは…」
「サラパルカンパニーの社長を殺していただきたく貴方を呼び出しましたの」
ヒルトミ「…」
「人殺しか、分かってて言っているのならそれに相応しい意志を見せろ」
「なぜそこまでして契約をしようとするんだ?」
レイナ「私の作品を再審査してもらうにはサラパルカンパニーの社長を殺さなくちゃいけないのですわ」
「例えそれが人殺しであっても私は夢を諦める訳には…」
ヒルトミ「下らん、それだけのために契約して人を殺すと言うのか」
レイナ「貴方には分からないかもしれない、だけど私には、私にとってはとても大切なことなんですの」
ヒルトミ「ふん…まぁいい」
「理由はどうあれ、契約は契約」
「願いを叶えてやろう」
パチッ
天の声[ヒルトミが指を鳴らすと…]
ヒルトミ「サラパルカンパニーの社長は死んだ」
レイナ「うそ、もう殺しましたの!?」
ヒルトミ「私は邪神だ、このくらい当然のことだ」
レイナ「なんだか呆気ないですわね」
「とりあえずありがとう」
ヒルトミ「お前の願いは叶ったな」
「では、代償を貰うぞ」
レイナ「え…代償…?」
ジャキジャキジャキ
レイナ「イヤア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ァァァァァァァァァ」ゴトッ
ヒルトミ「代償として両腕と腰より下を貰うぞ」
レイナ「なぜ…私がこんな目に……」ポロポロ
ヒルトミ「人の命を奪ったんだ、このくらいの代償を受け取らないと割に合わん」
「命を奪われないだけでもありがたいと思え」
「知らなかったわけじゃないだろ?」
「願いが叶って良かったな」
レイナ「くっ……」
ヒルトミ「ん?なぜそんな顔をする?」
クノ「契約は成立もう役目も終わりました邪神ヒルトミ」
「もう帰ってもいいですよ」
ヒルトミ「…」
レイナ「クノ……私を騙したのですの…?」
クノ「騙した?そのようなことをした覚えはございません」
レイナ「嘘……代償のことなんか…言ってなかったじゃない……」
ヒルトミ「代償のこと知らなかったのか?」
レイナ「当たり前ですわ…知ってたら契約なんて……しなかったですわ……」
ヒルトミ「クノ・ウィズディ、これはどういうことだ?」
「なぜ代償のこと話さなかった?」
クノ「あら、貴方らしくないですね」
「こういう人を騙すようなことお好きでなかったですか?」
ヒルトミ「…」
クノ「レイナ・マルティネスナー」
「ご苦労さまでした」
「これであなたの役目も終わりました」
「代償で貴方も死んでくれれば良かったのですがね」
「お陰で私が貴方を殺すことになるなんて」
レイナ「…なんですって!」
ガシッ
レイナ「ぐっ……」
(く、苦しい…息が出来ない…)
クノ「私たちの願いを叶えていただきありがとうございます」
「それでは、さよなら」
「レイナ・マルティネスナー」
レイナ「た、たすけて!」
パッ
天の声[クノはレイナの首を掴み、展望台からレイナを落とした]
ヒュ~
レイナ(私は…利用されていただけなの……やだ死にたくない…)
(お父様…お母様…最後に一度、会いたかった…)
ヒュ~
クノ「それでは、私は失礼します」
「市長にこれまでの出来事を報告しなければいけません」
「貴方もずっとこんなところに居てないで早く去った方が良いのでないですか?」
ヒルトミ「…」
「そろそろ潮時か、バトロン・ブルウズ」
〜数日後〜
………
レイナ「はっ!」バッ
「ここは…どこですの?」キョロキョロ
「うそ…腕が!?」
「……そうですわ、あの時」
〜〜〜〜〜
ヒルトミ「お前の願いは叶ったな」
「では、代償を貰うぞ」
レイナ「え…代償…?」
ジャキジャキジャキ
〜〜〜〜〜
レイナ「私は、クノに騙されたんですわ」
「あら…この感覚はなにかしら…」
「どういうことですの!?」
「腰から下がありますわ」
天の声[ヒルトミに切り落とされたはずの下半身がそこにはあった]
レイナ「一体どうして……」
「脚は義足のようですわ、誰かが助けてくれたの?」
「でも、此処には誰もいないですわ」バッ
テク テク テク
レイナ「バランスをとるのが難しいですわね…」プルプル
「きゃあ!?」バタン